本日はF6Aのオイル漏れ修理作業を進めました。
定番のカムホルダーからのオイル漏れが発生しておりましたので、カムを外しての修理となりました。
F6Aはタイミングベルトを外さないとパッキンの交換が出来ませんので、タイベル交換とセットで作業させて頂きます。
こちらのエンジンは過去に少なくとも二度はカムホルダーの脱着歴があるようでした。
と、申しますのもカムホルダーガスケットに併用して塗布されている液体パッキンが二種類残っておりました。
直近に作業された時は灰色で、その前に作業された時は赤のパッキンが使用されたようです。
前々回はバルブスプリングにまで及ぶほど塗られていたようで、前回は掃除も程ほどに組付けられたようです。
推理を披露しようという訳ではなく、今回ブログに取り上げた理由が以下の写真です。
すごく見難い写真ですが、カムシャフトへの油穴に過去二度の修理で使用されたパッキンが詰まっておりました。
カムシャフトを見るに潤滑はしていたようですが、原因は修理時の液体パッキンの盛り過ぎと、清掃不足です。
確かに漏れやすい箇所で、修理となれば漏れてほしくないという心からどうしても盛り過ぎてしまうことは解らなくはないです。
今回はカムホルダーガスケットの弾力はまだ十分でしたので、古いパッキンを清掃不良で組付けられたことにより密不良で早期に漏れが発生したと考えられます。
ですが、基本に忠実に作業をすれば、そうそう簡単に漏れることはありません。
当店でもお客様の車両にはガスケットへパッキン塗布を行いますが、脱着の多いデモカーは掃除の手間を省くためパッキンの塗布は行っておりませんが、正しく組み付けていれば漏れたことは御座いません。
何事も適量に、今回はカムシャフトが無事で何よりでした。
このエンジンがプロの仕事かDIY作業かは不明ですが、DIYで整備を楽しまれている方は、参考事例にして頂けたらと思います。
古いパッキンは可能な限り除去清掃して組立てますが、その前に、当店ではカムホルダーを外す際には必ずラッシュの洗浄エア抜きの作業もさせて頂いております。
打音等の症状はなくとも固着しているケースがありますし、洗浄してエア抜きまで行わないと本当のコンディションはわかりません。
耳につく打音が発生していなくても静かになるエンジンが確実に御座いますので、正常動作の判断は難しいです。
後にラッシュの異常が発生しますとまた同じところまで分解が必要ですので、洗浄やエア抜きの履歴が不明な部品を放置する理由も御座いません。
自論ですが、動作不良に至る前に洗浄・エア抜きを行っておくと寿命が長くなると考えております。
新品では非常に高価な部品であり、カムシャフトの駆動にたいへん重要な部品ですので労わります。
洗浄はまず灯油洗浄であらかたの汚れを落とし、温めた洗浄液と超音波洗浄で洗浄、再度灯油ですすぎ、最後にオイルでエア抜きを行っております。
一度目の灯油洗浄とすすぎ時の比較です、もちろん液中でエア抜きを行い内部まで完璧に洗浄致しております。
本日はラッシュのエア抜き工程までで時間切れです。
明日も頑張ります。
ヴァケラッタでは日々皆様のカプチーノの為に技術&ノウハウ蓄積の努めております。
カプチーノに関することならどんなことでもお気軽にお問合せ下さい。
長らく煮詰めてまいりましたプロペラシャフトのメンテナンスが確立しまして、現在新年のセール中です。
メンテナンス内容も含めましてブログページで公開しておりますので、ご興味のある方はご一読お願い致します。
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