21Rカプチーノのクラッチケーブル交換の作業ご依頼を頂きました。
ペダルタッチに違和感があるという内容でしたので点検をさせて頂きましたところ、ケーブル自体の劣化も御座いましたが11R用のケーブルが使用されておりました。
11R用と21R用のクラッチケーブルでは長さが違います、もちろん品番も変更となっております。
21R用のケーブルの方が長くなっており、主にスタビライザー周辺の取り回しが違います。
11Rのクラッチケーブル(赤矢印)はスタビ(黄矢印)よりも車体後方エンジン寄りを通っております。
対して21Rではスタビよりも前側を通る取り回しです。
ペダル側、クラッチレリーズ側は同寸ですのでどちらにも取り付いてしまいます。
作動自体は今回の21Rに11R用のケーブルを取り付けたケースでも問題なく操作出来ておりましたが、純正の取り回しではなくなるので部品寿命は短くなる可能性があります。
逆に11Rに21Rのケーブルが取付けできれば(未確認です)余裕のある取り回しで部品寿命を延ばすことになる?他に思いつくことは21Rをほんの少し軽量化する為に11R用のケーブルを使う等でしょうか。
これまで深く考えることなくそれぞれ指定の部品を使用しておりましたが、組み合わせで使い分けが可能かもしれません。
クラッチの操作感としては11R・21Rでの違いよりも車体ごとの個体差の方が大きいことが大半です、個体ごとの微妙なチューニングができればより良いドライビングフィールをご提供できるかもしれません、今後マッチングやフィーリング変化を当店車両でテストしてみようと思います。
車体番号より適合確認を行えば誤った部品を取り付けることはまずありえないと思いますが、一部互換しないものが御座いますのでDIY作業でインターネット通販等で部品を購入される際は注意が必要です。
年式的に全てのカプチーノが微妙に性格の違いがございます、当店ではそれらに対しての微調整が出来るように日々カプチーノの研究をさせて頂いております、お悩み事の際はお気軽にご相談下さい。
今後はこういったDIY作業時等での【落とし穴】的なネタも発信していこうと思います。