本日は以前ブログでもご紹介させて頂きましたキーシリンダーのオーバーホールの技術確立に時間を使いました。
当店デモカーの運転席側ドアのキーシリンダーですがこのようにシャッターが閉じず、ロック&アンロック操作も引っ掛かりが有り、かなり重い操作感でした。
シャッターの閉じ不良は以前のブログページで紹介させて頂いた通りリターンスプリングの折損によるものです、スプリングを交換すれば修理できます。
こちらはキーシリンダーの構成部品です、画像は洗浄後の部品になりますが、ボディはアルミ、内部のスライド作動部品は真鍮製です。
キーを捻るときに引っ掛かりが有り操作し難いものは、このようにスライド部品がアルミボディに溝状の段付き摩耗が発生してしまい引っ掛かりによって操作が固いです。
また、削れたアルミ紛はボディ内部に残留してしまいますので、更に動きが渋くなったり摩耗促進の原因となりそうです。
段付きになってしまった箇所を段付きを研磨して修正しました。
また、キー挿入部の摩耗によるバリも研磨して慣らしを行いました。
シャッター用のリターンスプリングは新品を用意しました。
純正と同形状となりますが材質を変更しておりますので耐久性は向上している筈です。
実際に上記の内容でオーバーホールを行ったところ、操作がかなりスムーズに軽くなりました。
当然ながらシャッターも正常に閉じるようになります。
厳密にはボディの研磨は保持寸法的に好ましくないかもしれませんが、段付き部分のみの最小限の研磨ですので操作感に問題は有りません。
一般的なキーシリンダー部分にはチリ・ゴミ等を寄せ付けない為に粒子系のドライタイプ潤滑剤を使用するようですが、車のドア等に使用するシリンダーはグリス潤滑が良さそうです。
新品にもグリスが使用されておりますので組付け時にはグリスを使用しております。
考察の為に分解した複数のシリンダーではコンディションは様々でしたが異物やグリス等が混ざり合い固着してしまっているものも御座いました、動きが渋くなった場合に外から潤滑剤を注油する場合はフッ素系の潤滑スプレー等が良いと思われます。
オーバーホール内容が確立できましたので、お客様オーダー分のシリンダーも取り外し・施工させて頂きました。
※シリンダー番号等の機密情報の取り扱いは記録等を残さず細心の注意を払って作業させて頂いております。
シリンダーは新品供給が御座いますが、キー番号を指定できませんのでドアロック用キーを別でもう一本持つことになります。
新品シリンダーを用いて、マスターキーで操作できるように内部部品の組み換えを行うことも可能です。
オーバーホール不可のコンディションのキーシリンダーや、見た目の小傷等の完全リフレッシュには新品部品を用いて組み換えを行うことでロックキーの統一が可能です。
動作が渋いとドアロック操作時に感じるほんの少しのストレスですが、何気なく捻れば動作可能なコンディションは想像以上に気分が良いです。
ストレスフリーでより楽しさが増します、20年を経過し趣味の車両が殆どであるカプチーノですから全ての車両に有効なメニューです。
動作機会の少ないキーレス装着車でも万が一の際にドアロックキーを使用することを考えると、良コンディションを保つことがオススメといえるかもしれません。
それでは本日も有難うございました、明日もよろしくお願いいたします。
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