昨年12月の筑波2000走行でのクラッシュ以降、デモカー修復・アップデートを行っていたヴァケラッタカプチーノの進捗です。

2月20日のAttack筑波に向けて、レギュレーション合致の為サイドバーを製作＆装着しました。

初のサイドバー製作でしたが、なかなか悪くない取付が出来たと思います。

続いては破損してしまったフロントアンダーカナードの代わりに、アンダーパネルを新たに製作しました。

パネル面積を増やしましたので、フロントダウンフォースが向上することを期待します。

また、ブレーキバランス改善の為にフロントブレーキキャリパーを変更しました。

当店ラインナップのWILLWOODキャリパーキットを装着、ブレーキパッドはWILLWOOD標準からリヤと同銘柄のメタルパッドに変更しております。

ブレーキ油圧の低い使用領域では全開走行時にはリヤ効きの為4輪接地感が強いのですが、一定以上の制動力を求む領域で油圧を掛けるとフロントの制動の立ち上がりが強く、フロントロックの傾向が有りました。

このブレーキロックしやすい油圧領域がブースターの踏力倍力領域と重なり、コントロール性を求めてブースターレスで使用していました。

ブースターレスで使用することで、油圧の立ち上がりも踏み加減で調整し易くコントロールもまあまあだったのですが、フルブレーキングに必要な踏力が高く、フルブレーキングが出来ていないというお粗末な内容がクラッシュの原因だったと推察しました。

ミニサーキットでもブレーキバランスについては気になっていたのですが、まあまあの結果が得られていましたので棚上げにしたままでした。

クラッシュをきっかけにいよいよ本腰を入れてブレーキチューニングに着手する訳ですが、手始めにフロントのブレーキキャリパーのピストン容量の変更からスタートさせた訳です。

ブレーキパッドの銘柄でバランス調整することが手軽ですが、セッティングではなくチューニング技術確立のためにあえてパッドは固定で他のデバイスでの合わせ込みを目指していきます。

キャリパーを変更してブースター有の状態でALT・美浜を各一度テスト走行したところ、かなりリヤ効きでリヤブレーキロックしやすくなってしまいましたがブースター倍力の少し向う側へ強制動時の要求踏力と油圧が移動し、前後バランス改善が体感できました。

ですが、油量バランスが変わり、ペダルストロークが減少してしまいましたのでマスターシリンダーをシリンダー径を小径の物へ変更しました。

これまでもマスターシリンダーを変更しておりました、変更していたマスターはプライマリ油圧をリヤ系統へ送っていましたが、マスター変更と共に純正と同じくプライマリをフロント系統へ送るように変更しました。

油圧系統変更の狙いは初期リヤロック傾向となったブレーキバランスの改善です。

再度美浜サーキットにてテスト走行を行ったところ、狙い通り悪くないブレーキバランスとなっていました。

当日はA050（G/S）での走行、自己ベストタイムを更新（スペシャルドライバーによる車両ベストは更新できませんでした）する結果でした。

ブレーキに関しては純正ブレーキシステム準拠のタンデムマスター仕様で十分なデータを取って、将来的に目指している車両製作の為の確かな下地を作っていきます。

だれが乗ってもそこそこのタイムが出るということは、車は悪くない仕上がりにまとまってきている筈です。

また、その他には昨年インジェクター変更しておいたデバイス能力をフルに発揮するためにブーストアップも行いました。

使用しているタービンはモンスタースポーツのRHB31FWハイパー、ピークブーストのピックアップは約4000回転手前です。

ブーストアップに伴ってノックメーターのエンジン音が少し騒がしくなりました、以前のブースト（上画像）と比べてブーストアップ後（下画像）です。

酷いノッキングは発生していませんが、燃料マップ等の調整で安全マージンを取った領域に調整しました。

画像は美浜サーキットで1枠前回走行の後のものです。

連続15秒以上（シフトアップ含む）の全開走行でも排気温度ピークは８８０度程度に収まっています。

ブーストアップの恩恵をフルに受けるには少々甘目なセッティングですが、確実に出力は上がっています。

まだエンジンを壊すには若いので確実なステップアップを目指します。

車両修理・仕様変更がひと段落着いたので、お色直しの為に愛知県のワイズファクトリーへ車両を預けました。

過去に当車両の全塗装も手掛けて頂いていますので、安心して託してきました。

 

その他にも仕様変更の計画は企てていますが、ひとまず【邪念】の無くなった工場でAttack筑波に向けて日常業務に励んでいます。

 

それでは本日も有難うございました。

 

 

ヴァケラッタオリジナルオーディオシステム【vas】の販売開始しました。

開発にカプチーノを二台使用して磨き上げた拘りのオーディオシステムです。

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店頭ではデモカーも常駐しておりますのでご来店時にはお気に入りの音源をUSBメモリ等でご持参いただき是非ともご試聴下さい！

 

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