本日はご入庫中車両の12ヶ月点検をさせて頂きました。
点検させて頂きましたところ、デフマウントが千切れておりましたので交換させて頂きました。
今回の車両は交換歴が無いか、純正同様に交換されたものでしたが、マウント交換済みのもので打ち替えが純正同様ではないものが時折見受けられますので注意点をご紹介させて頂きます。
当店ではカプチーノのデフマウント交換にはモンスタースポーツの強化ブッシュを使用しておりますが、純正同様方向性が御座います。
整備書には打替え角度の指定についての記載がないので角度は関係ないとも取れますが、当店の考え方です。
まずはマウンチングアームのブッシュです。
こちらは純正同様の角度に打ち換えたものですが、マウント素材がドライブピニオンと垂直になるように圧入しています。
プロペラシャフトより入力される力を受け止める為にこの角度になっているものと思われます。
次にリヤカバーのマウントです。
こちらは打替え後の写真ですが、純正でもマウント素材が駆動軸と垂直になるように打ち込まれています。
駆動輪から伝わる力を受け止める為には最善の角度といえると思います。
また、圧入位置は車体左の写真の側でブッシュアウターカラーとガイドがツライチです。
圧入位置が変わってしまうとデフの後端が左右に振れてしまいますので駆動ロスになるだけでなく振動等の発生原因となります。
デフの搭載時にもネジ穴のクリアランス分のズレが御座いますので、固定ネジの締め付け順序やデフキャリヤを支える力加減などでなるべく車体に対して真っ直線に固定するよう心がけています。
ただマウントを打ち換えるだけですが交換作業時にはこれらの点に注意して作業しております、マウントの角度が違っても明確なデメリットが確認できている訳ではありませんし、駆動系の支持能力等には差は無いのかもしれませんが純正は例外なくこの角度で圧入されていますので、変更する理由もありません。
作業される際はイメージを巡らせてみて下さい。
また、昼間には外回りに出かけました。
現在作業中のK6Aエンジンオーバーホール車両に使う部品や、廃盤部品の中古品をリペアストックの為に再鍍金処理に出します。
塗装でも防錆にはなりますが仕上がり時の見た目のクオリティは鍍金が素晴らしいです。
また、当店オリジナルパーツの【EA11R専用F6Aビレットサーモスタットハウジング】のアルマイト処理の為表面処理業者へ部品を持ち込みました。
今回のロットもホワイトアルマイト、レッドアルマイト、ブルーアルマイトの3カラーでオーダーしましたので、スタンダードの3カラーのラインナップを継続します。
これらは表面処理の種類によって別々の業者へ依頼して最良の仕上がりとなるよう拘っています。
ビレットサーモスタットハウジングについては常時在庫御座います、ご入用の方は店頭・オンラインショッピングページでお買い求め下さい。
その後は車高調整作業をご依頼頂いておりました車両の車高調整作業や、車検でご入庫中車両の24ヶ月点検をさせて頂きました。
こちらの車検車両は珍しくオートマチック車両です。
点検結果よりお見積等も行いました、後日ご連絡させて頂きます。
他のご入庫中の車両に関しては順次着工させて頂きますので、オーナー様方暫くお待ちくださいませ。
それでは本日も有難うございました、明日は定休日を頂きます。
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