ディレチャレ車両の進捗レポートです。
ステー等の表面処理(再鍍金)が完了したので各部品の組付けを行いました。
デモ機も兼ねていますので、リブベルトキットやオイルクーラー等のオリジナルパーツの取付等も合わせて行いました。
ステアリングユニットも変更を検討しましたが今回はディレチャレに向けての時間の都合で見送り、暫定で部品開発テスト用にストックしていたOH品を取付ています。
その他の部品も今回変更を行う箇所はフィッティング等を行い取り付けを行いました。
ここで、ようやく完成か、と思いきや問題発生しました。
エンジンの圧縮が無くエンジン始動しません、原因究明した結果、どうもバルブが開いてしまっているようでした。
今回のエンジンはストックの中古部品を寄せ集めて組立てたものでしたが、ベースに使用したシリンダーヘッドのバルブ突き出し量が使用限度値を超えてしまっていました。
直前の実働確認の取れていないヘッドで、お客様車両には使用しないような素性の物を使用しチェックの詰めの甘さが出た完全な人為的ミスで情けない限りです。
バルブシートの状態は悪くなくセット長に関する寸法のサービスデータが無いため見落としてしまいましたが、中古部品の見極めの為のデータが得られたので今後のサービスクオリティアップに役立てる材料とポジティブに捉えることにします。
という訳で、シリンダーヘッドのやり直しが決定しました。
モチベーションを高める為にひとまず組立てを進めて、シリンダーヘッド取り外し準備を行いました。
ディレチャレまでに時間がないので次のベースヘッドは直前まで実働していたものをチョイスして製作し直します。
目標であった8月中始動は叶わぬこととなりましたが、引き続き時間を作って製作を進めていきます。