2021.9.27 タイミングベルト交換時の小ワザ

本日は昨日に引き続き入庫中車両のタイミングベルト交換作業を行いました。

単にタイミングベルト交換といっても、日に日に変わりゆく部品供給事情や、車両毎のコンディションによってマニュアル通りのメンテナンスでは最適でないことが多いです。

以前からヴァケラッタでのタイミングベルト交換時にはラッシュアジャスターの徹底洗浄・エア抜き等万全を期してきましたが、ここ最近供給が終了した部品があり、タイミングベルト交換作業時の作業内容が多くなっていますのでご紹介させて頂きます。

まずは昨日より洗浄液に漬け込んでおりましたラッシュアジャスター等の部品洗浄です。

こちらは徹底的に洗浄してコンディションチェックを行います、今回は一つの不具合もありませんでしたので洗浄後全数再使用しました。

最近部品供給が終了してしまって困っているのがタイミングベルトカバーです。

こちらの画像はカバー内面ですが、タイミングベルトとの接触によるダメージが入っています。

通常はベルトとカバーは干渉しないクリアランスを確保できる寸法なのですが、長年の使用による変形等によりこのように干渉してしまっているカバーが少なくありません。

これまではタイミングベルト交換時等には必ず新品部品に交換を行っていましたが、供給終了なので再使用には手直しを施さなければなりません。

カバー変形の原因の一つに、カバーと共締めにて取付されている冷却水パイプのカバーとの干渉があります。

画像はカバー側のみでわかりにくいですが、このパイプがカバーを押して取り付いてしまうことでカバーが内側に反って変形、ベルトと干渉を起こしてしまいます。

このような場合はタイミングベルトカバーは樹脂製のため、ヒートガンにて形状を矯正、パイプも干渉しないように寸法を整えて取付ます。

こちらが取付状態ですが、パイプとカバーの間に少しばかりの隙間が出来る事でカバーに掛かるストレスは軽減されます。

ただちにトラブルに繋がる症状ではありませんが、折角メンテナンスするならばより良い状態にリフレッシュするためにこういうものを見落とさず対処するひと手間は重要です。

これ以外にもタイミングベルトとカバーの干渉原因や、他のチェックポイントもあるのですが、今後対処時にまたご紹介させて頂きます。

無事に交換作業を完了、クーラントのエア抜き・点火時期調整を行いタイミングベルト交換作業完了です。

今回は最小限の部品交換でというご依頼で、事前のタイミングベルト交換お見積に追加の不良部品は見つかりませんでしたので良かったです。

 

その他部品発注等の事務仕事や、先日部品の買取をさせて頂きましたお客様の再来店等も頂きました。

ご来店頂きまして誠に有難うございます。

 

それでは本日も有難うございました。

 

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