VA-21R ST継続検査取得、カプチーノフルコン制御最新情報

ヴァケラッタデモカーのVA-21R STの継続検査取得を行いました。

前回の継続検査時のブログでご紹介させて頂きました通り完全車検対応のカスタムを楽しんでおります。

二年間でのアップデートは先日ご紹介したハルテック制御によるダイレクトイグニッション制御への変更、サスペンションスペックの変更、OS技研デュアルコアLSD(5.1ファイナル)使用といった内容です。

立ち姿に殆ど変化は有りませんが、趣味車として所有するにはかなり良い感じの仕上がりです。

今後はヴァケラッタ強化ミッションを搭載して21R車体での公認の為に歪試験等を行う予定です。

 

先日よりフルコンネタの連投が続いておりますが、VA-21R STのフルコン制御に当たってエアコン制御もハルテックにて受け持たせたことによって更にインスピレーションを得ました。

11RではECUと別にエアコンコントローラでエアコンを制御しておりますが、こちらもフルコン制御にしてしまうというということです。

EA11Rではこのコントローラの不良なのか、はたまたハーネスやセンサー類の経年劣化なのか、エアコンシステムに問題がなくともA/Cクラッチが作動しないケースがたまに見受けられます。

コントローラやエアコン温度センサーやデュアルカットスイッチを新品交換しても解決しないケースも見受けられ、VA-11R STでも同症状が発症することがあります。

また高速道路等でエアコン使用時にエバポレータ凍結の為、送風口より氷が飛んできた等エアコンの動作が不安定気味です。

これらの事例は21Rよりも11Rで圧倒的に多い事例な気がしますので、フルコンにて制御してしまうことはかなりメリットが多いです。

 

そこで、VA-11R STで11Rのエアコン制御を試みました。

すでにハルテックでのエアコン制御は経験済みですので、リンクを使用しての制御を試しています。

ECUハーネスに追加してエアコンコントローラハーネスとも接続可能なハーネスを製作してカプラーオンです。

A/Cリクエストスイッチの認識、エバポレータ温度も問題なく認識してフル制御です。

とはいえカプチーノの冷媒圧力はスイッチ制御なので、ここに圧力センサーを用いるともう少し現代風な制御を行わせることも可能です。

ハルテック&リンクでエアコン制御を使用してみて一番違いを感じたのは、ハルテックではA/Cクラッチのオン時オフ時に対して個別にディレイを設定できるのに対して、リンクではオン・オフの両動作に対してのディレイしか設定できません。

これは普通に純正機能を置き換えるだけであれば何の問題もありませんが、例えばサーキット等で常にA/Cスイッチオン状態で走行する再等に全開ラップではA/Cクラッチを復帰させず、クーリングラップで自動復帰させドライバーもクーリングする等、ハルテックではかなり絶妙な設定が行えそうです。

その他の細かな違いとしては過去ブログでご紹介の電動ファン回転数のバリアブル制御等もハルテックでは可能ですが、リンクでは通常のオン・オフ制御しか行えない等、エンジン自体の運転とは別の機能に差があります。

リンクは本体価格や入出力の柔軟性にメリットがあったり、用途やご希望に応じて選択するECUは一筋ではない方がよさそうです。

今のところヴァケラッタ荒井の気持ちは圧倒的ハルテックですが、標準スペックはリンクを用いた内容で構築する方がよいかな?と思うところです。

この辺りは基本データの製作を行いながら色々実使用を行い設定していきます。

 

また、他の拡張性についてですが、例えばエアコン制御をフルコン化するとA/Cアイドルアップ用のVSVが余ってきますので、アンチラグ機能のエアバイパスに使用することもできます。

少し話はそれますが21Rで散見されるファーストアイドル用サーモよりの水漏れについて、現在新品は供給終了です。

水漏れは漏れが酷いとその直下にあるオルタネータの不良を招く可能性がありますので、ヴァケラッタでは部品単体の修理を試みております。

上記のようなメンテナンス面においても、そもそもスロットルボディを電動スロットルに変更してしまうことでファーストアイドルの為のウォーターラインも無くなり、トラブルの原因も少なくなります。

電動スロットルに変更すると、例えば自走によるオフ会やサーキット遠征時の長距離移動でのクルーズコントロールや、前述のアンチラグ機能をスイッチ一つで使用出来たりと、機能面での拡張性も考えると、カプチーノの常識から逸脱した楽しみがフルコンにより無限に広がります。

この辺りは部品の導入や機能の実使用については今後確立していきます。

他にメンテナンス面でもセンサー類等の細かな部品については汎用品の選定が可能になりますので、部品供給終了や値段の高騰する純正部品に嘆く必要もなくなります。

ストック状態のカプチーノに拘り、前述のような旧車然とした悩みのあるカプチーノを楽しむことも趣がありますが、最新のデバイスをうまく取り入れて現代風にアレンジした全く新感覚のカプチーノもまた楽しい世界が広がります。

 

ヴァケラッタの提案するVA-11R STとVA-21R STの2台のNEOカプチーノにご注目下さい。

 

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