スロットルボデー過給圧漏れ防止考察 セッティング土台の煮詰め

2月18日(土曜日)に迫りましたAttack筑波へ向けて、VA-11R TAのチューニングを進めています。

現在注目しているチューニング対象はスロットルボデーです。

単純な部品ですが、前回の筑波走行時より少々手を加える必要がありそうだと、考察しております。

課題はずばり【シャフトよりの圧漏れ】です。

スロットルのシャフト自体はブッシュで保持され、末端はシールにより密閉されております。

シール部(シャフト取り外し状態画像)のアップです。

このシャフトシールの機能が悪くなると、大気圧との間で2次エアを吸ったり、ターボ車の場合は過給時の圧力漏れが発生します。

カプチーノはDジェトロ方式であるので、部品の不良は気が付きにくいかもしれません。

現にヴァケラッタでもこれまではこの部品をクローズアップして考察することは有りませんでしたが、ハイブーストを掛けて走行させるVA-11R TAでは少々気になる問題が起こっておりましたので、対策します。

当初は新品への交換を行いシールの機能回復と思っていたのですが、VA-11R TAのような特殊な用途の車両ではチューニング対象となるかもしれないと考えております。

単純な話ですが、チューニング内容はシールの向きです。

 

画像のような向きで組込むことで、過給時の圧力漏れを防止することが出来るのではないか、というものです。

負圧領域で2次エアを吸いやすくなってしまう可能性はありますが、VA-11R TAのようなサーキット専用車の場合は出力発生時の圧力漏れリスクを低減できるのではないか?という狙いです。

当然ですがメーカーからの部品単体供給設定はありません、ドンピシャで使用可能な汎用品も見つからず、現在手に入る部品で何とか使えそうな複数の作戦を思いついたので部品手配中です。

スロットルボデー部品単体のリペアにも繋がる内容ですので、新品部品を使用して必ず形にします。

ハイフローとはいえIHIの31タービンで勝負する今シーズン、限界の性能を引き出すことができるようにウエストゲートのような派手なパーツのみでなく、手を加えられる最小単位に意識を向けてチューニングを進めています。

 

 

昨月の走行後に行った車体側その他の作業としては、スタビライザーの適正化を行いました。

VA-11R TAはヴァケラッタオリジナル加工品の調整式スタビライザーを装着していますが、フロントのスタビライザーリンクは純正ステーを使用したものでした。

これではスタビライザーの調整を行うとリンクロッドの角度が適正ではなくなってしまう範囲が出てきてしまうため、ステーを増設しました。

左右逆で見難いですが、アームのフロント側へリンクを取付けられるようになったことで調整量に合わせてリンクロッドの角度を3段階に調整できるようになりました。

毎回筑波走行に際して仕様変更が大きく、細かなセッティングを煮詰める事が出来ておりませんが、いずれ要求されるセッティング範囲において適切なセッティングを可能にするための土台造りです。

もちろん昨月の走行時のデータより、セッティングを変更してAttack筑波へ臨みます。

 

現在の車両ベストタイムを荒井自身のドライブで更新する為に、出来る事は全てやり尽くすつもりで活動させて頂いております。

皆さま応援よろしくお願いします!!

 

NO CAPPUCCINO , NO LIFE

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