ヴァケラッタでご提案できるメンテナンス内容が増えていく程、整備作業のお預かり期間が長くなってきています。
裏を返せば手返しが悪く、愛車に乗れる期間を奪ってしまっているのですが、ハイクオリティな仕上がりを求めるヴァケラッタの考えに賛同して、お車を任せて仕上がりまでお待ち頂いておりますお客様に感謝しています、有難うございます。
日毎に増加する生廃部品や純正部品の値上がり、経年ダメージの蓄積する車両、各セクションで中古部品に依存しないメンテナンスを確立する為に日々カプチーノと向き合っております。
次々と現れる「やりたいこと」とご入庫車両の作業優先で、以前のように日常作業の内容をご紹介するルーティンが途切れて久しいですが、ここ最近の作業の一部と現在進行形の新メニューをご紹介させて頂きます。
まずはディストリビュータのOH作業です。
11R、21R共にディストリビュータはOH可能です、両車共に点火配分のみでなくエンジン制御の為の回転角のピックアップも行っている重要な部品です。
よくあるボディOリングのみでなく、シャフト軸のオイルシール劣化による内部へのオイル滲みやリップ劣化によるシャフトへのダメージ、カプチーノで見たことは有りませんがベアリングの劣化も改善できるので積極的にオススメさせて頂いているリフレッシュメニューです。
次はトラブル修理です、故障内容は社外品のF6Aエキマニ用メタルガスケットの吹き抜けです。
このようにガスケットが吹き抜けてしまいました。
ヴァケラッタ車両では使用実績がなく、こちらのお客様車両でのみの使用でした。
ガスケット組付けにあたってヘッドの平面研磨等は行っておりませんでしたので、合わせ目の状態がベストでなかった為かもしれません。
現在はメタルガスケット入手不可の為、純正ガスケットを使用して修理させて頂きました。
ヴァケラッタで純正ガスケットを使用した車両では経験の無い事例ですので、メタルガスケットをご使用の方は一度トルクチェック等して頂くと安心かもしれません。
続いてはリフレッシュ、F6Aフルコン関連メニューのご紹介です。
先日よりご紹介させて頂いているスロットルボディのΦ8水ホース用パイプの打替えを試しています。
ここのパイプが腐っているようなら他にも怪しい箇所は多いですが、こういったリペア手法が確立できれば、先々で部品の再生が可能になる為、問題なく使用出来る事を期待しています。
もう一件進行中のメニューがこちらです。
F6Aのクランク角をクランク軸から取り出す為に部材を吟味・検討しています。
先の画像ではVA-11R TAで使用の為、エアコンレス仕様で準備中ですが、ヴァケラッタで販売実績のあるリブベルトキットのプーリーと置き換えて、マグネットクラッチのプーリーをなんとかすれば、オルタネータのみでなくエアコン用ベルトもリブベルト化出来そうです。
後々にはカム角の取得も変更することでデスビ位置からのセンサー完全撤去予定で、ストリート・レーシングそれぞれのユーズでF6Aでは多大なる恩恵を受ける事が可能になりそうです。
まだ卓上の構想ですが、今月の筑波走行までにクランク角取得は実現できそうな予感です。
カプチーノメンテナンス情報や最先端情報はブログで発信させて頂いております、ヴァケラッタを要チェックお願いします。
NO CAPPUCCINO , NO LIFE
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