EA11RのディストリビュータのOH作業をご依頼頂きました。
OHといってもご存知の方も多いかもしれませんが、ディストリビュータキャップの供給終了のため、現在では完璧なOHはできません。
今回は他店での車検時に「キャップの破損があった、部品の供給終了の為、応急処置しておいた」、という内容がご不安だという事でご相談を頂きました。
キャップの破損に関してはヴァケラッタでも供給終了部品は中古部品に交換するしかないのですが、ご来店時の点検でデスビシャフトのオイルシールから内部へのオイルリークが確認できました。
応急処置が不安とのことでしたが、ただちに問題の出るような内容でもなく、走行に支障をきたしている訳でもないようでしたので、このままやんわり乗り続けるか、新品のディストリビュータASSY(アッセンブリなら新品が購入できます)に交換か、中古キャップを用いて消耗品一式のOHを行うか、ご提案させて頂きましたところOHをご依頼頂きました。
カムシャフトと結合しているキー部品を取り外します。
エンジン内部にあたる箇所は汚れが酷めのコンディションでした。
取り外したシャフト一式です、このベアリングも交換します。
シャフトを外した先にはエンジンオイルが…。
画像ではオイルシールも取り外し済みになりますが、ベアリングとオイルシールの間にはかなりの量のオイル漏れが確認できました。
年式を考えれば程度の大小あれどオイル漏れを起こしていないデスビは存在しないでしょう。
キャップとローターを交換が基本ですが、OHしておくことで貴重なキャップの電極劣化も最小限に食い止められると思います。
古くなったオイルシールによりシャフトに深めの傷が入っていました。
寸法に差し支えない範囲でラッピングにより修正しました。
後は消耗品を交換して組立てて行きます。
リラクタセンサーのギャップも適正値に調整します。
キャップのみ中古良品を用いて組立て完了です。
車体に取り付け、調整後バッチリ不安のないコンディションに復帰しました。
ご依頼頂きまして誠に有難うございました。
最近はこのような他店で匙を投げられたというような内容のご依頼が急増しています。
いざとなればヴァケラッタなら何とかなるかもと、修理のお問い合わせを頂けるのは大変有難いことです。
普通に新規の車検整備等も受け付けしておりますので、他所でどうしようも無くなる前に車両を任せて頂けるとなお有難いです。
今後ともヴァケラッタをよろしくお願いいたします。
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