エアコン修理依頼、転じてオーバーホール

メンテナンス作業解説

ご新規のユーザー様から前期型R12タイプのエアコン修理のご依頼を頂きました。

事前にご来店頂き車両をチェックさせて頂いたところ、ガスが完全に抜けて作動しない状態でした。

ヴァケラッタではR12タイプの修理は行っておらず、R134ガスを使用した修理をオススメさせて頂いております。

定番の内容ではコンプレッサーとコンデンサ、レシーバーの交換で修理を行っています。

今回もユーザー様のお話では昨年まで正常動作していたという事でしたので、R134ガス化と合わせての修理のご提案をさせて頂き修理の運びとなりました。

 

いざ車両をお預かりして修理を進めるとなかなかにしんどい状況になっておりました。

ガス&オイルの循環が良くない状況で作動してしまっていたようで、コンプレッサーから発生したと思われる鉄粉がシステム全体に行きわたってしまっておりました。

これでは機能回復したとしても残留した汚れによって近い将来機能不全を起こしてしまいます。

全ての部品を取り外し徹底洗浄のご提案をさせて頂き、部分修理ではなくエアコンシステムのオーバーホールとなりました。

全ての部品は分解して洗浄液&超音波洗浄にて内部を徹底洗浄。

覗きガラス部の透明度もクリヤーに。

エバポレータについては汚れの堆積した外部も清掃&ウェットブラストで熱交換性能も回復したはずです。

エキスパンションバルブについては新品交換が理想ですが当初の内容より金額が大きくなっておりましたので、洗浄後に圧力をかけて動作確認を行い、動作OKでしたので再使用しました。

全ての部品を組み立てて動作チェックを行いましたが作動しません。

エアコンのコントローラーも故障していたようで新品交換を行い無事に機能回復しました。

完全なオーバーホールとなりましたのでエアコンの効きもバッチリでした。

 

ここまで致命的なものはR12のままガス補充も行えず、使用を続けた車両に多い気がします。

効きが良くないかもしれないエアコンの使用は控えて頂き、早急にメンテナンスを行われるのが理想です。

R134ガス化してしまえばワコーズパワーエアコン等のオイル添加剤が使用出来ますので、より長くエアコンシステムの安定動作にもつながります。

長い目で見ると修理の際やリフレッシュを兼ねてオーバーホールも有効かもしれません。

これからエアコンのシーズンに突入しますので、エアコン整備をご検討の方はご連絡くださいませ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました