ブログの更新が滞っており、申し訳ありません。

通常業務の整備作業等は作業者としてのフレッシュさがなく、なかなかブログ記事にまで纏め上げられないのが最近の悩み事です。

 

さて、先のブログで新規に製作のご紹介をさせて頂いておりました車両の進捗ブログです。

この車両の初陣は表題のタカスサーキット.66軽耐久レースのラウンド2への出走を目標にしています。

現状ではまだ車両として完成もしていませんが、新しいことも盛り込んで鋭意製作中です。

エンジンは過去にVA-11R TA等のデモカーで検証してきたF6Aの動弁系の集大成として、今回はラッシュキルを廃止し、ラッシュアジャスターを用いてヘッドを組み上げました。

理由は様々ですが、一番大きな理由としては冷間~温間でのクリアランス変化の事情があります。

F6ADOHCエンジンでは、よほど尖った用途を求める以外の場合ではラッシュアジャスターによるクリアランス調整、手を加えるとすればラッシュアジャスターに適切な油圧湯量を供給するオイルデリバリーが重要だと思います。

ヴァケラッタではラッシュキルによる夢を一通り体験したと思いますので、当面はラッシュアジャスターに頼ることにします。

タービン周辺はVA-11R STで使用していたモンスターRHB31FWハイパー等を用いて、ハイカムや制御関係の部材はVA-11R TAで使用していたものを寄せ集めてエンジンを組み上げました。

車体側は、ロールケージは取付済みのボディをベースとして製作します。

このボディは、水分による酷い錆は表層に見受けられないものの、過去にマスターシリンダーよりのブレーキフルード漏れや、バッテリ液漏れ?によるエンジンルーム内の表面腐食が酷く、修理が必要な状態でした。

どの程度の修理を行うか悩んだ挙句、パネル切開を伴う錆修理はキリが無くなる為、表面の錆処理、錆転換に止めました。

その代わりに、エンジンルーム側バルクヘッドよりフロント部はフルスポット溶接を行いました。

プラグ溶接の為の穴あけでは、ほぼ全てのパネル継ぎ目より大なり小なり錆粉が出てきました。

表面上の見た目とのギャップ、現代カプチーノの現実を噛みしめながら、錆転換剤に頼り、そっと見てみぬふりをして仕上げました。

また、今回はレースでの車両使用を想定しておりますので、エンジン冷却性能の向上の為、コア厚増しのターンフローラジエターを試作しました。

コア厚は見ての通り現在ラインナップのターンフローラジエターよりも厚く、主にエアコンコンデンサー無し、連続走行のレース仕様車を想定しての試作です。

既存のものでもVA-11R TAのタイムアタック等の使用では冷却では十分な冷却性能ですが、レーシング使用の他車両では季節や走行状況によっては冷却不足の事例もあったため、まずはラジエター本体の熱交換カロリーアップによる改善を試してみます。

また、熱交換効率アップを狙って、コア部には放熱塗装を施してみました。

コアの容量アップと合わせて気温の高い時期の耐久レース等でのエンジン温度安定化に期待です。

他には強化ミッション搭載の為に部材製作も進めています。

耐久レースでは物凄いパワーや駆動系のストレスを掛けるつもりは有りませんが、純正ミッションではブローの不安がありますので、やはりここは強化ミッション一択です。

なんとか今週中には車検の取得を目標にしています、後は錆びている燃料タンクの交換や、ブレーキ、駆動系のリフレッシュ、ECUやサスペンションのセッティング等を行い6/16には全開走行出来るよう準備していきます。

 

他にもF6AエンジンOHのお預かりが複数御座いますので、並行進行させて頂いております。

ご入庫中の皆様、順次着工させて頂いておりますのでよろしくお願い致します。

 

自前車両の作業や、オーバーホール等の重めな作業ブログが多い最近ですが、オイル交換はじめライトな作業から、車検整備、修理も受け付けております。

皆さまヴァケラッタへのお仕事ご依頼よろしくお願いいたします。

 

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