本日はステアリングガタの修理でご入庫中車両の分解を進めました。
ガタの具合はかなり酷く、ラック&ピニオンのコンディションが心配です。
分解が完了しましたが、ケース以外は再使用不可のコンディションでした。
ケースも内部に錆による表面腐食があるので、錆を落として表面のリペアを行う必要があります。
幸い現状ではヴァケラッタにストックパーツがそれなりの数が御座いますので生廃部品も状態の良い中古部品を使用してリフレッシュ可能です。
そもそもなぜステアリングユニットにこのようなダメージが入るのか、きっかけはブーツ破れによる水の侵入です。
カプチーノの場合大半は助手席側上部より破れが発生します、通常はブーツ破れがあると車検はNGです。
ですがこれは入念な点検や、知識が無いと車検等でも見落とされて検査合格となってしまうケースが多いです。
多くの点検や検査の場合下側からのみの点検になることが多いので、見落とされてしまうからです。
さらには言葉が悪いですが、【検査合格】に重きを置いており、車両のコンディションをリフレッシュすることを考えられていなかったのではないかと思う車両が少なからず存在します。
今回の車両もそのケースで、ラックダンパのプランジャにプリロードがガッツリかかっていました。
恐らくは軽微なガタが生じていたものを、調整にて騙し騙し検査合格させていたのではないかと思います。
他にも構成部品で気になることもありますが、これは組立て時に記事にしたいと思います。
オーナー様へは明日にはお見積をご連絡させて頂きます。
他には車検のご依頼でご入庫中車両の24カ月点検を行いました。
また、作業ご相談でのご来店や月初の事務作業にも時間を使いました。
ご来店頂きまして誠に有難うございます。
それでは本日も有難うございました。
コメント