最近はVA-11R TAについてのブログネタが大半を占めていましたが、本日はストリート仕様のデモカーであるVA-11R STの最新情報をご紹介させて頂きます。

ストリート車両という割にはエクステリアはいたってプレーンですが、エンジンマネジメントにはハルテックを使用したフルコン制御やヴァケラッタ強化ミッション等、カプチーノに最先端のカスタムメニューを盛り込み、走行性能や趣味車としての最新化を行っています。

最近の新たな試みとしてはサスペンション周辺のアップデートです。

ご覧の通りのローフォルムに、ストリートでの乗り味からサーキット等でのスポーツ走行性能を高次元にバランスさせることを目標とした欲張りスペックです。

これまでシュピーゲル・ラルグスダンパーをベースとしたフルタップオリジナル車高調を使用していましたが、最近ブリッツのZZ-Rに変更しました。

というのは後のネタに続く話であって、この車両には前後共にカプチーノ専用に設計したオリジナルのサブスプリングを用いています。

フロントのサブスプリングについては以前よりオリジナルパーツとしてラインナップしておりましたが、リヤのサブスプリングもオリジナルスペックの試作品を使用しています。

旧規格軽自動車であるカプチーノのナロー&軽量ボディにローダウンフォルム、更には総合的な走行性能の両立、これらを成すには非常にタイトなサスペンションチューニングが求められます。

昔からカプチーノは車高を下げてはアーム角度が悪いだの、ロールセンターがどうのだの様々な情報や思想が広まっています。

実際志し半ばで色んな人から車高が低いのが良くないのでは?とか有難いお言葉を頂きました。

しかし全てはチューニング次第と信じ、ヴァケラッタ荒井はストリート車両としてのローダウンフォルムのカッコよさに拘りそういった話が出るたび車高はどんどん落ちていきました。

ただし闇雲に車高を落とすだけでは【車高を下げてダメだった】先人と同じ結果は見えていますので、かなり細部にまで手を入れたチューニングを行っております。

その過程で生まれたのが前述したオリジナルの前後サブスプリングです。

VA-11R STを用いたストリートでの使用テストから、ストリートの延長であるミニサーキットを主戦場として煮詰めてきたVA-11R TAにも同様のサブスプリングを用いてチューニングカーの聖地筑波サーキットでも好結果を残しています。

さらに今回新たに導入したアイテムがこちら、ブリッツのダンパーZZ-R用DSC-Plusです。

公式にはカプチーノには非対応のモデルではありますが、少し加工が必要ですが上手くインストールすることが出来ました。

 

ダンパー上部に取り付けたステップモーターが減衰力を電子調整します。

また、遠隔での減衰力調整が可能になりますので、トランクルーム内の燃料パイプカバーや内装を取り付けたスマートな状態で車高調サスペンションを楽しむことができるようになりました。

減衰力を固定して使用するならカバーを取り付けてもいいのですが、再調整したい場合にはカバーの分解が必要だったり、色々とスマートではなくストリート車両としてずっと気になっていた箇所でした。

これで荷物を積み込む際に気を使う必要もなく、トランク内インテリアもノーマル同等です。

コントロールユニットのモニターに現在の減衰力が数値表示されますのでサーキット等で走行準備中に減衰力の調整忘れの防止や、予め設定しておいた複数のデータをクーリングラップ中に素早く切り替えたりすることも可能になります。

何より帰りに減衰力を緩め忘れてしまい荷物満載のトランクルームで減衰力調整ダイヤルにアプローチしなくても調整可能です。

また、ストリートでの日常使いでも車速等を用いたマップ制御により加速・減速等の車両走行状態に合わせて自動調整してくれるのは確かにカプチーノであって非常に新鮮な感覚でとても楽しいです。

今はブリッツZZ-Rにて使用していますが、シュピーゲル・ラルグスダンパーにもダンパー内部の少変更でDSC-Plusが使用可能になりそうです。

ダンパーをばらしてみるとダンパーの仕様変更等新たなチューニングメニューが思い浮かんできてまだまだヴァケラッタ発NEOカプチーノの進化はまだまだ止まらなさそうです。

今後も面白い提案を発信していきますのでヴァケラッタを要チェックお願いします。

 

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