車検でご入庫頂いた車両のフロントブレーキキャリパーのオーバーホールとブレーキホース交換整備をさせて頂きました。

制動力に問題は有りませんでしたが、ブレーキフルードの交換と合わせて予防整備です。

カプチーノのフロントブレーキキャリパーは鉄製で、ブーツ破れや液漏れ等の不具合がなくともシリンダー・ピストン周辺で腐食が発生していることが多いです。

この状態でも制動力自体は出ておりましたが、ピストンは再使用できないコンディションでした。

リヤブレーキキャリパーはシリンダー側がアルミ製である為、実はフロントキャリパーの方が腐食しやすい材質です。

リヤブレーキキャリパーのピストンは供給終了ですが、フロントブレーキキャリパーのピストンはまだ供給があります。

現在のカプチーノの部品供給事情を考えると、オーバーホール歴がない場合、作動状況に関係なくメンテナンスを行っておくことがオススメです。

ブレーキホースの破れも散見されるので、未交換や履歴不明の場合は交換しておくことでトラブルを予防できます。

ブレーキシステムとしてはマスターシリンダー、ブースター、キャリパー、Pバルブやホース等がありますが、いずれの部品のオーバーホールや交換についてもブレーキフルードを抜かないといけないので、ブレーキフルードを交換時が予防メンテナンス時です。

今回の車両はリヤブレーキキャリパーはオーバーホール済みでしたので今回の作業でブレーキシステムの伝達と受け側は良いコンディションに回復できました。

純正部品の価格高騰や供給事情の変化は目まぐるしく、ヴァケラッタでは壊れてから修理ではなくトラブルを未然に防ぐ整備がカプチーノを安定的に楽しむには重要だと考えております。

今後も長くカプチーノを楽しめるよう予防整備や、部品の問題についての策を日々模索しています。

 

NO CAPPUCCINO , NO LIFE

 

 

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