オーダー頂いていたF6Aエンジンオーバーホールの車両が完成しました。

こちらの車両ワンオーナー車両で、オーナー様は車遊びのベテラン様です。

調子を崩してしまったリビルトエンジンから、新品のシリンダーヘッド+選別中古ブロックを用いたエンジンへの変更をチョイス頂きました。

エンジンの製作と合わせてスロットルボディとディストリビュータのOHも行いました。

ターボ&インジェクターも新品を使用しましたので内外共に、仕上がりは上々です。

本日納車させて頂きました、有難うございました。

 

続いてはK6A NAの製作に向けて動弁系の調査、チューニングメニューを考察中です。

アウターシム式のリフターをインナーシム式に変更するべく、色々なエンジン用のリフターを用意して寸法等のデータを集めてみました。

次回以降のネタも残しつつ、概ねの仕様は決定しました。

まずは純正リフター、シム厚は適当です。

こちらはトヨタの定番シムレスリフター、こちらはK6Aリフターより外径が大きいのでそのままでは使用できませんが、流石は定番の軽量リフターといったところです。

次はスズキのシムレスリフター、トヨタ用と同径で、こちらもそのままでは使用できませんがトヨタよりも更に軽い!です。

薄肉厚で穴も開いている辺りはフリクション低減を狙っての事?なのでしょうか、低燃費への拘りが素晴らしいです。

トヨタよりも調整厚が薄いですが摺動部の寸法は同等なので、トヨタへの流用も有効なのではないでしょうか。

将来的にはK6Aヘッドの加工を行ってこのリフターを使いたいです。

今回は大御所のチューニングショップ様からお力添え頂きましたので、ヘッド加工無しの内容で製作します。

 

間髪入れず次のエンジン製作にかかっています、K6A NAは組み掛かりにもう暫くかかりそうなのでVA-11R ST用の次期エンジンです。

VA-11R TAは高みを目指して鍛造ピストンへスイッチしましたので純正ピストンの限界に挑むべく?燃焼室等に手を入れて製作します。

加工を行わないブロック周辺は一気に組立てを行いました。

壊さない為のチューニングエンジンを作るつもりですが、壊れても気軽に?やり直せるように中古パーツを用いてコスト削減しています。

中古部品選定過程でも発見がありました、以下全てF6Aエンジンから出てきたピストンピンです。

一番軽いものは恐らく新車当時のものです、大量生産の材料コスト削減?の為かこういった保守部品との造りの違いは他のセクションでも見受けられます。

さすがスズキといったところですが、チューニングの際には有難くもあります。

ちなみに一番重いピストンピンを用いて組立てました。

現在VA-11R STで使用中のエンジンは、まだ実走に問題のないコンディションなので、新規エンジンと入れ替えてエンジンオーバーホールのご依頼時の貸出用エンジンにしようと考えています。

基本的にエンジンオーバーホール時は代車無しでお願いしておりますのでお客様にもご不便を掛けてしまう上に、お預かり車両の不動状態での保管や車検期間等、悩ましい要素が多いです。

代エンジンを用意することでそれらを解消できますので、より良い仕事に集中できる算段です。

それでは明日も頑張ります。

 

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