ヴァケラッタ5周年、6年目スタート

ヴァケラッタは皆様のおかげで5周年を迎える事ができました。

5年前の10/8のオープン以来ただのカプチーノ好きが、ここまでやってこられたのは関わって頂いた全ての皆様のおかげです、本当に有難うございます。

これからもカプチーノの未来に貢献できるように自意識過剰気味に本気で頑張ります、皆さま引き続き宜しくお願いいたします。

 

その6年目初日はカプチーノの祭典、オープンカフェに出展参加させて頂きました。

ヴァケラッタデモカーのVA-11R TA、VA-11R ST、VA-21R STの三台の展示を行いました。

ストリート車の二台はつい先日電動スロットルの導入を行ったりVA-11R TAは冬のAttackシーズンに向けてタービンサイズアップ等のアップデートを行ったヴァケラッタ渾身のデモカーです。

 

中でもVA-11R STはエンジンや制御系を含め、最も新しく製作した車両でこの冬はナンバー付きストリート車両での活動もできると楽しみに製作しました。

エンジンの制御関係については以前のブログでご紹介しておりましたが、その他のセクションについても2023シーズンのVA-11R TAの経験からフィードバックを行ったチューニングも進めていました。

まずはブレーキセクションです。

ここはよくあるPバルブをバランサーに変更、純正のマスターシリンダーのプライマリ、セカンダリそれぞれ前後輪ブレーキ系統を入れ替えています。

2022シーズンまでVA-11R TAで使用していた純正改の調整式スタビライザーをピボットのリジットマウント化して取り付けました。

車両ロール時にゴム製スタビブッシュの撓み、エネルギー解放を起こさせず、スタビライザーを本来の捩りバネとしてのみの作動を促すものです。

スタビライザーリンクについても可能な限り適正角度でスタビライザーにストローク伝達可能なように更に作り直しています。

前回のALT走行後、一部ワイヤーの出てしまっていたタイヤも新調、他にブレーキパッドも新品を用意して、ご無沙汰のミニサーキットも走りたいと思っていました。

ところがオープンカフェに自走参加を無事終えた後日にヘッドガスケット抜け?でクーラントが吹いてしまいました。

実はトラブルの心当たりはあります、実際にはエンジンを開けてみないとわかりませんが載せ替え直後にすでに故障していたかもしれません。

このエンジンに載せ替え後既に1000㎞以上は走行を行い、仕様変更を行ったエンジンの燃焼についても事前の仮説の確認が出来たので、残念ですがこの冬はVA-11R STはお預けすることにしました。

中古ピストンを使用していたため、ろくに慣らしも行わず最大2k程度はブーストも掛けていたので、シーズン中余裕があればエンジンを開けるのが楽しみです。

 

VA-11R TAとほぼ同等のVA-11R STのF6Aで得たデータから、両車ともブローオフバルブを導入します。

これまでRHB31FWハイパーではバックタービン仕様で2k程度のブーストを掛けており、外したタービンのコンディションも悪くありませんでしたが、エンジンのハイカムや燃焼室容積の変化から吸気流量の大幅な増加が起こっていそうで、バックタービンのエネルギーがこれまで以上に増加する可能性があると考えたからです。

VA-11R STでは左のブローオフバルブでサクションへリターンする予定ですが、エンジントラブルの為修理後までお預けです。

もう一点の変更は燃料ポンプです。

VA-11R STを動かしたおかげでF4タービンでのハイブーストへの期待が高まり、ブースト2kオーバーを見越してサードの130L/hから195L/hへ変更しました。

簡易的にリターンを閉ざした状態でのドロップ圧は6k以上ありましたので、イニシャル燃圧3kでセットしました。

VA-11R STを製作した後では見劣りする部分が多くありますが、これはこれで手塩にかけてきたナンバー無しの完全Attack専用車です。

これまではストリート時代からエンジンのスペックを大きく変更していなかった為、サーキット走行時にかなり強引にフルコンにセッティングの帳尻合わせをさせて走らせていました。

2024シーズンからはダイナパックでのセッティングを外注して、走行時は走りに集中できるように体制変更します。

11月には筑波サーキット2000の走行予定があります、2月のAttack筑波に向けて、走行の活動も開始です。

今年こそ、少しはっきりとした結果が欲しいので、頑張ります。

 

なんだかまとまりのない文章になってしまいましたが、これが現在のヴァケラッタの最新カプチーノ活動内容です。

純正部品の値上がりや供給終了等、カプチーノを取り巻く維持環境もめまぐるしく変化しています。

ヴァケラッタもリペア技術や先手を打った整備のご提案等に注力していますが、現存する全てのカプチーノが救えるような規模のものではありません。

オープンカフェのようなオーナー間の交流があるのは喜ばしいですが、カプチーノライフの維持としてはなかなか明るい話題は下火になりつつあるかもしれません。

通常業務を優先で活動させて頂いているつもりですが、かなり我儘なこのカプチーノ活動を同じカプチーノオーナーとして少しでも楽しんで頂ければ幸いです。

 

それでは皆様6年目のヴァケラッタもよろしくお願いいたします。

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