ヴァケラッタではこれまでプロペラシャフトのユニバーサルジョイントの交換メンテナンスを提案してきました。
カプチーノのプロペラシャフトのユニバーサルジョイントには純正保守部品の設定は無く、近似寸法のユニバーサルジョイントを使用してメンテナンスを行っております。
使用しているジョイントはそのままジャスト寸法とはいかず、ニードルベアリングキャップインナーに寸法調整シムを追加しています。
同一のジョイントにアウターシムを用いて寸法合わせを行う手法も存在しています。
もちろんヴァケラッタでもアウターシム調整をテストしましたが、ニードルベアリングのダストシールや組立て形状的に耐久性に問題があり、インナーシムにて調整を行ってきました。
使用するユニバーサルジョイント自体の強度については、あやゆる手持ち車両にてテストを繰り返し、駆動系負荷の高いサーキット走行等でも問題なく使用できることを確認しております。
メニュー確立後は店頭取付から開始して、多くのデータが集まった後に通販で部品単体のメンテナンスも展開しておりました。
メンテナンスの内容はユニバーサルジョイントを交換するのみの内容で、シャフトのコンディションに追従してリペアするものではありませんでした。
約5年前のメニュー考案当時は高価ながら純正新品のプロペラシャフトの供給がありましたので、ジョイントのみの交換にて安価かつ、純正保守部品無し部品を流用交換可能にするために設定しておりました。
純正新品の供給が終了、需要が高まり、通販出しの本数はかなりの数をメンテナンスさせて頂きました。
しかし、一本ずつジョイント交換後に車体に取り付けてコンディションチェックを行うことも出来ず、送り出した部品が無事コンディション回復につながってご満足いただけていたのか今となってはわかりません。
店頭作業では状態の悪いシャフトで一部状態の回復しないものがあり、ついに通販でも状態が回復しなかったという一件のご報告があり販売を停止しておりました。
ダメだったか……と、自分の始めたメニューで良い結果にならなかった件を前に情けなさからの販売停止。
ショッピングカートからオーダー頂けなくなり、多くのお問い合わせも頂きましたが、どんよりと気持ちが落ち込み、再販未定のご返信とさせて頂いておりました。
ヴァケラッタの提案は重く、値段も高価だと思います。
現在のカプチーノ界隈には容易には受け入れられない、というぼんやりとした自己批判から前向きな改善が出来ておりませんでした。
しかし、店頭で現物作業の車両では大勢のユーザー様にお喜び頂いていたことも事実、気合いを入れ直して再度メンテナンスメニューの改善を模索しました。
メンテナンスベースとなったプロペラシャフトは店頭で過去にジョイント交換ではどうにもならなかったシャフトです。
シャフトヨーク部の変形?から、純正ジョイントと同一寸法に調整したジョイントや別の純正中古良品ジョイントに交換したり、寸法をキツめに調整したジョイントに交換したりして、何度も実走させましたが、どうしても振動が発生してしまい、小手先の部品交換ではどうにもならなかったものです。
今回ジョイント寸法の調整、シャフトのバランス取りを行い、問題なく使用できるシャフトに回復させることが出来ました。
バランス取りを行う前の状態では第二シャフトのバランスが狂っていたことがわかります。
これではいくらジョイントがフレッシュな状態になっても振動が発生してしまったことは納得です。
実際にVA-11R N(F6A)とVA-21R ST(K6A)に取付て、実走行テストを行いました。
走行テスト結果は良好、よくあるプロペラシャフトが原因の振動は発生しませんでした。
この結果からこれまでのユニバーサルジョイントのみ交換メンテナンスを廃止、ジョイントの交換&調整とバランス取り、この内容にてメンテナンスメニューのリニューアルを検討しています。
実際に使用するジョイントの強度テストはこれまで十分にデータがありますので、バランス取りを追加することでより確実なリペアメンテナンスとなると手応えを感じています。
とはいえ、二本組みシャフトのバランス取りを行う為、新メンテナンスメニューは高価になります、ずばり予価は¥110,000(税込)です。
このメンテナンスメニューをラインナップに先立って今回テストに使用したプロペラシャフトを¥77,000(税込)にて販売させて頂きます。
10/18(水)正午よりオンラインショッピングその他ページに販売ページを掲載させて頂きます。
店頭ご来店可能の場合は取り付けの場合は交換工賃サービスさせて頂きます。
ショッピングカートにて1点のみの早い者勝ち販売となりますので、すぐに欲しいという方はチェックしておいてください。
実際のメンテナンス受付はこのシャフトの交換結果を見届けてから開始させて頂きます。
余談ですが、VA-21R STでの高速走行テスト時に、追加のテストでクルーズコントロールを設定して走行してみました。
カプチーノでは確実に新感覚の走行感です。
標準マップにてとりあえず普通に走ってしまう、ハルテックはこの辺り素晴らしいです。
これについては、今後また別のブログにてご紹介させて頂きたいと思います。
ポジティブにカプチーノと付き合い続けていくための活動をさせて頂けて本当に感謝しております。
ヴァケラッタに愛車のカプチーノを預けて頂ける皆様と、関わって頂く皆さまのおかげです。
皆さま本当に有難うございます、今後もヴァケラッタをよろしくお願いいたします。
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