今週は車検のご依頼を多数頂いており、検査と合わせてそれなりのボリュームでメンテナンスもご依頼頂いております、有難うございます。

週末には納車して来週も車検等のご予約を頂いておりますので定休日とはいえ丸っと休むわけにはいかないのですが、人間のコンディション維持も兼ねて本日はきちんと休みを頂きました。

ブレーキオーバーホールのご注文作業と並行して、VA-11R TAのエンジンオーバーホール作業も進めました。

今回のエンジンは外注加工は行う時間もコストも割けない程のスロースタートとなってしまった為、ブローエンジンをほぼそのまま使用します。

ブロックについては軽くホーニングを行い、これまでジェネレータステーと共締めで使用していたノックセンサーボスを2番上支点付近に設置しました。

面研等は行わない為、取付位置の加減や、ウォータージャケットに冷却水を通しつつ、溶接熱による歪を起こさないように注意を払いボス溶接を行いました。

幸い歪は発生していないようなので、シリンダーを軽くホーニングしてこのまま使用することにします。

続いてシリンダーヘッドについてです。

このヘッドは前回オーバーホール時より3番シリンダープラグホールにクラックが発生しており、今回のブローはその辺りがきっかけのものかと考えておりましたが、ピストンのトラブルであった為こちらも再使用でいきます。

本来バルブガイドの打ち直しと合わせてクラックの修正を行うべきですが、余裕がない為クラックは放置です。

純正エンジンのブロー状況から燃焼室を加工しております、既使用のモンスタースポーツRHB31FWハイパーと合わせて使用することを前提として荒井なりの考えで加工しております。

本日はバルブシートカットまで完了しました。

今回のエンジンはスペシャル部品の投入は行わない予定でしたが、先週の土曜日にフォレストエンジニアリングの脇坂様に訪問頂き、考えが変わりました。

先方よりのご厚意で初の会合となりましたが、非常に刺激的なお話をさせて頂きまして、かねてよりストックしておりましたフォレストエンジニアリング製のビッグバルブの導入を決めました。

VA-11R TAの次期エンジンの為に用意しておりましたスペシャルパーツの一部です、画像手前の某加工カムが使用に耐えない酷いコンディションで入荷したことやモンスタースポーツの鍛造ピストンの終了でビッグバルブまでも巻き添えに気持ちが冷めておりましたが、脇坂様とお話しさせて頂き熱い想いの込められたパーツを使用したくなったという不純な動機です。

同機は不純でも【本物クオリティ】のフォレストエンジニアリングのビッグバルブ、エンジン性能を高めてくれることは間違いないと期待しております。

脇坂スピリッツ注入させて頂きます、ご訪問頂きまして誠に有難うございます。

※注 加工カムはフォレストエンジニアリングとは全く関係のない部品です

この冬より再始動する静岡のスーパープライベーターカプチーノや東北のスーパーカプチーノと筑波で競るためにも、毒気を抜いて向き合い直したVA-11R TA、ヴァケラッタ荒井の趣味活動に気持ちが高ぶっております。

やはりマイカーで真剣に遊ぶのは楽しいです。

 

ご入庫車両の作業もご予約頂いておりました車両より順次進めさせて頂いております、日常業務のブログ発信が出来ておらず申し訳ございません。

明日からも気合いを入れてカプチーノ活動を行わせて頂きますのでよろしくお願いいたします。

 

 

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